ベナンでの協力隊生活


by ikes12
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教員研修 part2

【説明をするMCと保健省の人】
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      * MC:メディサン・シェフといって,日本でいえば保健所の所長
 保健教育に関する教員の研修に参加してきました。WACIPAC(国際寄生虫対策西アフリカセンター)と保健省,教育省が協力して行う国レベルのプロジェクトで,その内容としては,子どもたちに虫下しを飲ませ,保健教育を推進していこうというものでした。やはり,衛生的な面で問題が多いので,カイ虫やギョウ虫,住血吸虫などの寄生虫が体内にいる可能性が高く,健康面にも影響が出てくるようです。もしかすると,今自分の体の中にいる可能性も十分あります。

【研修に参加している教師】
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 今回,この研修が行われたのは,今自分が住んでいるポルトノボから車で1時間ぐらいのところにあるダンボという村でした。ダンボに通じる道は途中から舗装されておらず,広がる風景はまさにアフリカという感じでした。しかし,水や電気は使えるようなので,まだ暮らしやすいところなのかもしれません。このダンボで行うことをテストケースとして,来年から全国展開していきたいと考えているようです。
 研修が行われたのは,市の教育委員会のようなところでしたが,床というか地面は土で,壁はただブロックを積んだだけのもの,屋根はかろうじてあるという感じで,雨が降ればおそらくかなりの雨漏りをすることが予想されます。このような建物が,ベナンでは一般的な教室になっています。なので,雨が降れば授業ができないということが当たり前のように起きます。
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# by ikes12 | 2006-11-23 21:51

ハルマッタン!?はじまる

b0071421_21334584.jpg 最近どうもはっきりしない天気が多いと思っていたら,どうやらハルマッタンが始まったようです。ハルマッタンとは,ちょうど今ぐらいの時期から1月(?)くらいまで吹く北東の貿易風で,北東にはちょうどサハラ砂漠があるので,砂混じりの風が吹くというものです。その砂が空を覆ってしまい薄い霧がかかっているような状態で,太陽もはっきり見えずぼやけた感じになっています。この砂は結構細かいので,パソコンなどの電化製品の故障の原因にもなるようです。気をつけなければいけないのですが,気をつけようがないのが実際で,ただ故障しないことを祈るばかりです。
 この写真は,朝職場に行く途中で撮ったものです。逆行で上手く撮れなかったので,実際はもう少しはっきり太陽が見えます。
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# by ikes12 | 2006-11-23 21:35

教員研修に参加しました

 初めて教師の研修に出席しました。新しい教育プログラム(教育課程)についての学習会のようで,県内の教師が各教科30人程度集まって一週間連続で行われました。
 ベナンでは,今まで「ディクテ」と呼ばれる授業方法が当たり前で,その中身は教師が教科書の内容を黒板に書いたり,読んだりしたものを,生徒がひたすらノートに写すというものです。授業には発問もほとんどなく教師の一方的な説明で進み,生徒は考える暇もなくノートに写すというものです。教科書を持っていない生徒が多いのでこのようなかたちになってしまったのかもしれませんが,この授業形態を改善していこうというのが今回の新しい教育プログラムのねらいのようです。

 ただ,この研修の運営というか進行については,かなり驚きの連続でした。
 初日,朝8時開始予定のはずが,案の定教師たちは8時になっても始まらず。教師が集まっていないことにはもう驚かないのですが,何と会場の準備が一切できていないことには驚きました。どの教科がどこの教室を使うのか決まっておらず,会場校の校長や教務主任がその日に話し合っていたようで,会場が決まったのが結局11時。待たされること3時間。さすがにこの時間になると参加する教師たちもだいたい集まっていたようでした。中には時間通りに来ている教師も数人いて,よく不平不満が出てこないなと思ってしまいますが,待っている間教師たちは楽しそうに会話をしていました。これがベナンでは日常茶飯事のようです。

 何とかこれでようやく始まると思ったら,次はこの研修のレジュメが用意されていない。本来なら,この研修の進行役の人が参加者人数分の準備をしてこなければいけないようでしたが,その準備がされていない。レジュメがないと何もできないので,進行役の人が持っているレジュメをコピーすることになったのですが,コピー代は参加者の実費ということに。コピーをするにはコピー屋のようなところに行かなければならず,その場で集金が始まり,コピー屋に行かせたのはその辺を歩いていた生徒。「コピーしてこい」の一言。教師の言うことは絶対のようで,教師はよく生徒に「食べるものを買ってこい」などと言っているようです。

 レジュメが何とかなったと思ったら,その次は今回の研修のねらいである教育プログラム自体がない。日本でいえば学習指導要領や指導書のようなものですが,それが置いてあるのは教育省や教育省の県支部のみで,教師でも購入することができないそうです。自分でほしければ教育省などに行って,そのものを借りて自分でコピーをしなければならないようです。なので,今自分が働いている職場でコピーをして参加者に配布する予定になっていたそうですが,その作業がなされていない。この日の夕方,自分の職場の机の前には,コピー用紙がまだ山積みされている状態でした(当然コピーは終わっていない)。指導書1冊が115ページ前後,参加者は各教科30人前後,しかも使えるコピー機は1台か2台。それを全部コピーして用意するのはやっぱり無茶な話である。(ちなみに,ベナンで印刷機を見かけたことはなく,製本するにもかなりのお金がかかるようです)

【リセ・ビアンゼン】 ここで研修が行われました。
 ※ リセ : フランス語で高校という意味
b0071421_21302095.jpg リセ・ビアンゼンは中学校と高校が一つの敷地内に一緒にある。ベナンでは中高が一緒になっているところが結構多い。この学校は歴史のある学校でフランスによってつくられ,このあたりではそれなりの名門校のようです。



【会議が始まるのを待っている教師】
b0071421_21362347.jpg 始まるめどが立たなくても,先生たちは何の不平も言わずいろんな人と楽しそうに会話をしている。ベナン人にとってはこういう時間が大切なのかもと思ってしまうほど。
 そんなにあわてなくてもいいから,ゆっくりやっていこうという感じです。


【研修会場の実験室】
b0071421_21381963.jpg ここは研修の会場となった理科の実験室。ベナンの中ではかなりいい施設で,実験器具などもかなりそろっているらしい。先輩隊員の理数科教師に聞いたところ,日本の学校よりもいい実験器具はそろっているが,それを使える教師がいないということが問題。

【中庭にある学食?】
b0071421_21401386.jpg 中庭には学食らしきものがあって,サンドイッチや飲み物,揚げ物などが売っている。放課になるとここで何か買って飲食している生徒が多い。しかし,そこで働いている人の中に,中学生ぐらいの年頃の女の子がいた。赤ちゃんを負ぶって働いていて,当然学校には通っていない。どんな気持ちでここで働いているのだろう。
 「すべての子どもに初等教育を」と言ってはいるが,現実はやっぱりかなり厳しい。

【グランド・バレーコート】
b0071421_21443625.jpg サッカーはやっぱり盛んで,至るところでやっているのを見かける。このグランドに置いてあるゴールはかなりしっかりしたものだった。ただ,雑草がかなり生えているのでこれは何とかした方がいい。




b0071421_21425019.jpg グランドの一角にはバレーコートがあった。でも,コンクリートのコート。このコートでバレーをやるのはかなり恐いものがあるが,一度チャレンジしてみたいと思う。
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# by ikes12 | 2006-10-26 21:59

住居紹介

 ようやく必要な生活用品がすべてそろったという感じです。思えばポルトノボに来たときは何もなく,ござで寝ていたときのことが懐かしく感じられます。

【間取り】
b0071421_21352159.jpg そこでまず,間取り紹介。日本の間取りでいえば2LDKになります。ベナンの中ではかなりいい部屋で,日本で借りたら月に8~9万円ほどしそうな感じ。そうはいっても造りは雑なところはあり,ドアが閉まりにくいとか,水が流れにくいとか,水漏れするとか,床が傾いているとか・・・。でも,現地の人の家に比べるとかなりの贅沢です。家賃,光熱費などは全てベナンの教育省から負担されるので,これまたかなりの贅沢。
 JICAからもらっている生活費が月に約230,000CFA(約46,000円)なので,食料品や日用品を買っても生活に困るということはまずありません。


【部屋】
b0071421_2139438.jpg 自分の部屋はかなり狭く(本来は一人で住む家なので),ベッド1つ(ベナンのベッドはほとんどがダブルサイズでかなり大きい,でも縦は意外に短く対角線に寝ないと足が出てしまう)入るのがやっとの広さ。少しの隙間に着替えの服などをおいています。それから,しっかり蚊帳をはって寝ています。

【LD】
b0071421_21432674.jpg ソファー,テーブル,テレビがあり,ダイニングテーブルも2週間遅れでようやく届きました。これを見ると,本当にアフリカ?と思ってしまうのでは・・・。
 ベナンでは家具を買うときは,ほとんどがオーダーメイドで,ソファーとテーブルのセットは150,000CFA(約30,000円)でした。革張りなので日本円で考えるとかなり安いのですが,現地の人にとっては給料1か月分相当。テレビはシャープ(?)の21型,96,000CFA(約19,000円)。
 電化製品は日本製のものが多い。他には韓国製やイタリア製,フランス製のものもあります。ベナンの人は日本といえば電化製品と車,バイクというイメージをもっており,日本製のものはかなりの高級品です。その一方で,ベナンで生活している日本人は少ないので,歩いていると「シノア(中国人)」と必ず言われます。中国人はかなり生活しているようです。中国人恐るべし。
 日本人についてはほとんど知らないベナンの人が,意外にも日本の歴史には詳しいところがあります。世界で唯一原爆が落とされた国として社会の教科書にも紹介されているようで,昭和天皇のことや太平洋戦争のことなど,今の日本人よりも詳しく知っているかもしれません。

【本棚とパーニュ】
b0071421_21455726.jpg 本棚も自分でサイズを決めてつくってもらいました。日本だったら,合板などでつくられたものが割安でどこでも手に入るのですが,ベナンではやはりオーダーメイド。棚板も一枚の板を使っているのでかなり重たい。ちなみに35,000CFA(約7,000円)。

b0071421_21483859.jpg かぶせてある布は「パーニュ」といって,服をつくる生地。これはかなり地味な柄の方ですが,とにかくカラフルなものが多い。この「パーニュ」をマルシェ(露店)で買って,仕立屋さんに持って行って服をつくってもらうのが普通です。服については後ほど。

【キッチン】
b0071421_21502565.jpg キッチンで使うようなものは,大体マルシェ(露店)で買うことができます。でも,ベナン製のものはほとんど無く,ナイジェリアやガーナ製のものが多い。ベナンの工業が発展していないということがこういうところからも分かります。


【シャワー】
b0071421_21525322.jpg バスタブのようなものは当然なく,シャワーのみ。このシャワーは水しか出ないので今の時期は結構寒い。ちなみに今は小雨期に入ったころで,1日に1回は雨が降り,気温も夜になると20度を越えるぐらいなので,今の日本に比べたら涼しい。








【洗濯機】
b0071421_2154283.jpg 買ってしまいました。ちなみに250,000CFA(約50,000円)。手洗い生活から解放され,かなり快適です。ただし,停電,断水はよくあるので,使うタイミングが問題です。こうやって見ると,アフリカにいながら何て贅沢なと思うでしょうが,本来1人で住むところにベナンの財政上の問題で2人で住んでいるので,共同生活ならではの贅沢です。





【トイレ】
b0071421_21555658.jpg トイレはベランダの突きあたりにあって,蚊におびえながらトイレに行かないといけません。蚊には日本にいるときよりもかなり敏感になっています。
 ポルトノボには自分も含めて現在5人のボランティアが生活していますが,自分以外の4人は全員マラリア経験者。一緒に赴任した瀧本さんも,ポルトノボに来てすぐにマラリアにかかり,3日間入院していました。残るは自分一人。
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# by ikes12 | 2006-09-19 22:17

職場は・・・

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 さて,仕事の方ですが,私はDDEPS(Direction Departementale des Enseignements Primaire et Secondaire)=初等中等教育省県支部というところで働いています。日本でいうなら,県の教育委員会といったところです。職場の人はとても温かく迎えてくれ,少しほっとしました。ここに勤めている人たちは,やはりベナンの中ではかなりのエリートという感じです。仕事の内容はまだ始まったばかりなのでよく分かりませんが(言葉も不十分なので),中学校の授業の視察に行ってアドバイスをするというものになりそうです。ただ,今は夏休み中なので学校の視察には行けません。ちなみに夏休みは7~9月までの約3か月間あるそうです。仕事の内容については追々知らせていきます。

 こちらの勤務時間は8:00~12:30,15:00~18:30となっています。お昼休みがかなり長いのに驚きです。今は涼しいのですが,乾期(1~3月)はかなり暑いので昼は働けないようです。お昼は家に帰って食事をし,昼寝をしてから仕事に行くのが一般的です。

 時間についてはかなりいい加減,遅刻も当たり前で遅刻をしても誰も何も言いません。いつもシェフ(日本でいうと課長,料理人ではありません)も遅刻で,この前は1時間以上も遅刻してきました。そのシェフは県支部の中等教育課の中で一番偉い人で,自分はその人と同じ部屋に机があるのでシェフが来ないと部屋に入れず,外で1時間以上も待っていました。

 また,どの職場でもラジオやテレビをつけたままにしており,絶えず音楽が流れているという状態です。これは国民性というかとにかくベナンの人たちは音楽とダンスが大好きです。ちなみにテレビ番組はほとんどが音楽とダンス。その他はニュースとドラマが少しといった感じです。
 
 今は職場に行って,ベナンの教育システムについて勉強しています。フランスの影響がかなり強く,システム自体はフランスとほとんど同じようです。(フランスの教育システムもあまり知りませんが)ただ,システムは確立されていても,就学率の低さ,教員の量的・質的不足など教育を取り巻く問題はベナンにとって大きなものです。ベナンの現状を見て,戦後の日本がこれだけ急速に発展したのは,教育の力が大きいのだと再認識しました。
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# by ikes12 | 2006-08-31 21:46